昔、私が通っていた小学校の校庭で天体望遠鏡を使って星を見るイベントがありました。
そのイベントに姉が参加した事がきっかけで、姉は天体望遠鏡が欲しくなり両親に購入してもらいました。
何分古いのでそれ程鮮明には見えませんが（木星の縞模様がギリギリ見える程度です。）月のクレーターは良く見えたので星を身近に感じる事が出来てとても感動した事は鮮明に覚えています。
木星とその周りの星の動きを観察し、記録に残していましたし、当時は天体望遠鏡のおかげで天体が大好きになっていました。
学生時代に天文部に入ってバイト代を望遠鏡につぎ込みました。
あれから月日は10年以上経ちます。
その後、そのうちのいくつかを天体望遠鏡買取ハイスペースに買取りしてもらったのですが、はじめてかった望遠鏡だけは売りませんでした。
使われる事なくほこりを被っていた天体望遠鏡ですが、数年前の月食があった日に引っ張り出してきて両親と一緒に覗きました。
あいにく曇り空で綺麗には見えませんでしたが、楽しい時間を共有できたことが何よりも嬉しかったです。
姉は嫁いでしまいましたのでその場にいなかった事が残念でしたが、天体望遠鏡を購入するきっかけを作ってくれたこと、本当に感謝しています。
お恥ずかしい話しですが父親とは色々とあり、ギクシャクした関係が続いていました。
月食観測をきっかけに、父親との距離を少しですが縮める事が出来ました。
天体望遠鏡は星との距離を縮めてくれるだけではなく、心の距離も縮めてくれるのかなぁ、と何だかジーンとしてしまいました。
これからも家族ともども大切にしたいと思います。
